WORKS
修復・リメイク実績
CLEANING
2023.02.09
「白く曇ってしまった黒塗り仏壇」を、艶と高級感のある姿に蘇らせたお洗濯事例(知立市)
愛知県 知立市
種類100代金仏壇の総修復
工期四ヶ月
「毎日手を合わせているけれど、なんだかお仏壇に元気がなくなってきた気がする……」
先日、知立市にお住まいのお客様より、このような切実なご相談をいただきました。長年、ご家族の祈りを受け止めてきた黒塗りのお仏壇。しかし、気がつくと黒漆の表面は白く曇り、かつて黄金色に輝いていた金具も、くすみで見えにくくなっていました。
お客様は「大切にしてきたお仏壇なのに、こんなに汚してしまって……。このままではご先祖様に申し訳ない」と、自分を責めるような、寂しそうな表情を浮かべていらっしゃいました。
[写真:経年により塗装面が白く曇り、輝きを失ってしまったお仏壇の全体像]
「汚れ」を落とすのではなく、「敬う心」を取り戻す
お仏壇を拝見させていただくと、それは当時の職人が丁寧に作り上げた、実に立派な黒塗り仏壇でした。
漆の「曇り」は、湿気や経年変化によって漆の表面がミクロン単位で荒れてしまうことで起こります。これは決して、お参りの仕方が悪かったわけではありません。むしろ、長く大切にされてきた証でもあります。
私はお客様に、「これはお洗濯(分解洗浄)と、漆の再仕上げによって、必ず当時の輝きを取り戻せますよ」とお伝えしました。ただ綺麗にするだけではありません。お仏壇が本来持っていた「重厚感」と「荘厳さ」を取り戻すことで、日々の祈りがより心穏やかなものになるよう、本質の修復をご提案させていただきました。
職人の意地:目に見えない隅々まで光を宿す
修復の第一歩は、お仏壇を一度すべて分解することから始まります。
[写真:一点ずつ丁寧に取り外され、並べられたお仏壇の部材と金具]
表面を拭くだけでは、重なり合った部分の汚れは落ちません。すべての部材を洗浄し、白く曇ってしまった漆の面には、独自の技術で再仕上げを施します。漆特有の、吸い込まれるような「深い黒」を蘇らせる工程は、一瞬の油断も許されない繊細な作業です。
また、くすんでいた金具も一つひとつ手作業で磨き上げます。
[写真:職人の手仕事により、本来の黄金色の輝きを取り戻した精巧な金具]
「ここまでやるからこそ、価値がある」。私たちはそう考えています。見えない部分の埃を払い、緩んだネジを締め直し、金具を光らせる。その積み重ねが、お仏壇全体に「凛とした空気感」を生み出すのです。
「これでようやく、祖父母に良い報告ができます」
数週間の作業を経て、お仏壇を知立市のご自宅へお届けしました。 お部屋に据え付け、最後に扉を開けた瞬間、お客様の目からすーっと涙がこぼれました。
「ああ、こんなに綺麗だったんですね……。まるで新品を買い直したみたい。これでようやく、祖父母に『綺麗になったよ』と報告できます」
[写真:修復を終え、漆の艶と金具の輝きが完璧に調和したお仏壇の姿]
その安堵された表情を拝見し、私たちも胸が熱くなりました。お仏壇を直すということは、形あるものを修復する以上に、お客様の心の重荷を下ろし、ご先祖様との絆を結び直すことなのだと、改めて確信した瞬間でした。
黒塗り仏壇の「曇り」や「くすみ」でお悩みの方へ
知立市や安城市周辺で、「うちのお仏壇も、もう寿命かしら」と不安に思われている皆様。
漆の曇りや金具の汚れは、プロの手による「お洗濯」で驚くほど美しく蘇ります。買い替えを検討される前に、まずは一度そのお仏壇の状態を診させてください。
長年受け継いできたお仏壇には、新しいものには決して出せない、家族の歴史という重みがあります。その価値を大切にしながら、次の世代へ誇れる姿に整えるお手伝いをさせていただきます。

施工前

施工後

施工前

施工後

施工前

施工後

施工前

施工後